ゆかいな酒場放尿記

うつとヘルニアを乗り越え、世界へ旅立つ

バール鉄道の夜明け

トントンとベッド(頭だったかな?)を叩かれる

こちらが寝ているのはお構いなく、結構強めだ。笑

 

国境警備員が2人ドアの付近にいた。

 

パスポートを見せるだけで、スタンプもなかったような気がする。

すぐさま国境警備員たちは、次の部屋に移動した。

 

せっかく起きたので、朝の楽しみをちょっと早めに満喫しようと部屋を出た。

 

朝の楽しみとは、発車時は暗くて外の風景が見えなかったが

朝焼けと共に、絶景を拝めることだ。

 

まだ薄暗く、明け方4時くらいだったろうか

 

部屋のドアを開け

通路に出ると

既に先客が一人いた

 

オタくんだ

 

ぼく「やぁオタくん!はやいね!いつからいたの?」

オタ「ぼくもまだ起きてきたばっかりです、起こされちゃって」

ぼく「国境警備員でしょ??全く起こし方に慈悲を感じれなかったよね笑」

オタ「毎回あんな感じですよ笑」

 

 そうこう話していると

1時間後くらいに師匠が起きてきた。

 

師匠「おはよ〜」

ぼく「おお〜師匠早いですね」

師匠「うつヘルくんが昨日、あれだけ語ってたから見なきゃそいけない気がしてさ」

ぼく「そりゃ正解ですよ!ちょうど明るくなってきた頃です」

オタ「昨日なんの話をしてたんですか?」

ぼく「このバール鉄道の絶景がすごいらしいって話をしてたのよ」

オタ「ああ、それは間違い無いですよ!ぼくはこの景色が好きで、毎回移動手段はこの鉄道を  使ってるんです」

ぼく「師匠!起きてよかったですね!」

師匠「おん」

 

段々と明るさが増してきて、外を眺めていると

起きた時にはまだ夜だったが

明るさで夜が明けたんだと実感してきた。

 

が、すごい濃霧で外の景色がなにも見えない。

 

なんだ、全然いい景色じゃないなぁ

とは不思議と感じず

タイムスリップしたかのような古い列車と

数時間前にあったばかりのオタくんと師匠と話していると

なんだか心地いい朝に思えた。