ゆかいな酒場放尿記

うつとヘルニアを乗り越え、世界へ旅立つ

ベオグラード発〜バール行き

明るさが増し

濃霧がさらにはっきりとみえてくると

たちまち幻想的な風景になった。


ぼくたちは散り散りになって

思い思いの場所で、シャッターを切っていた。


写真やブログで見た通りの絶景だ。


朝を迎え

霧が嘘だったかのように晴れていく

何枚撮ったか忘れるほど

夢中に撮っていた


トンネルを何個も潜り

列車の最後尾をみながら

ガタンゴトンと揺られいく時間が

乗ってよかった!

ここまできてよかったー!

と、思えるのだった。



しばらくして師匠が


師匠「…写真家くんがいないね」

一同「確かに…まだ寝てるんですかね」

師匠「この風景を見逃すのは惜しい。起こしにいくか!」

一同「そうしましょうか」


ぼくたちは写真家くんを探しに、一部屋ずつ見てまわり、ついに爆睡していた写真くんを発見した。


師匠「やぁおはよう写真くん」

写真「へ…あ おはようございます」

一同「おはよう」

師匠「あまりに絶景なんで起こしにきたよ!一緒に観に行こうぜ」

写真「は、はい」


完全に寝込みを襲われた写真くんは

終始しどろもどろしていた笑


が、みんなで起こしにこられて嬉しそうだった。笑


4人で車窓から絶景を拝む。

世界の車窓からだ。


こうしてぼくらは

乗客のみんなが

絶景を楽しんでいた。